みちくさ(寺嫁雑記帳)
寺に嫁いではや三十有余年・・・
今も暗中模索の日々ですが、日々のできごと、学んだこと、檀家の皆さまからよ~く尋ねられることなどを記していけたらと思います。
寺のこと、供養について・・・住職たちとはまたちがった視点で、そして素人だからこそ
疑問に思うことなどを率直にお伝えします。
06.お盆ですね
もともとお盆の由来は、「盂蘭盆会」(うらぼんえ)にあると言われています。
「盂蘭盆会」とは・・・
お釈迦様の弟子である 目連(もくれん)上人が、亡くなった母が自分を溺愛するあまり、周囲の人の不幸に無頓着であったことが原因で餓鬼となり、地獄で苦しんでいることを知り、どうすれば救えるかをお釈迦様に相談します。
「旧暦7月15日に供物をささげ、僧侶たちによる供養をするとよい」いう教えを頂き、そのとおりにしたところ母は極楽往生を遂げたとされるお話です。
もともとは罪業深く餓鬼道に落ちた方を救うための供養であったということですが、それが祖霊信仰と結びついて今の形になったようです。
お盆にはご先祖さまが家に帰ってくると言われています。
寺ではたくさんの方のお位牌をお預かりしていますので、皆様が迷うことなく寺に来られますように迎え火を焚きました。折よく
だれも通っていないのに山門のセンサーが反応して、ライトが点灯し警報音が響きました・・・
どなかた帰ってこられたのでしょうね。(^-^;
令和7年8月
こちらですよ!
05.盆行がはじまっています
毎日、厳しい暑さが続いています。
この暑い時期にまさに「修行」とも言うべき「盆行」が始まっています。
檀家さまには毎年「生かせいのち」 というパンフレット *高野山真言宗 金剛峯寺発行
をお配りしていますが、今年は「千羽鶴」がテーマのお話です。
「鶴は千年 亀は万年」ということわざから、長寿を祈って折られていた「千羽鶴」が次第に「願かけ」の意味をもつようになったようです。
今年は戦後80年という節目の年でもあり、広島で被爆した女の子が「生きたい」という願いをこめて折った「千羽鶴」のエピソードが掲載されています。
「供養」が大切な人を偲ぶよすがとなり、またそれが自分やまわりの人の「いのち」を生かし尊ぶ気持ちにつながればと思います。
令和7年7月
生かせ いのち
リンドウの花言葉は…
04.三密って実は
新型感染症「コロナ」が蔓延していた時、世間では「三密(密閉・密集・密接)を避けよう」と連呼されていましたね。
一躍有名になったこの言葉ですが、
ある日、副住職が教えてくれました。
「三密はもともと密教の修行方法なんよ」と。
え~~~そうだったの?
三密は「身密・口密・意密(しんみつ・くみつ・いみつ)」と言って
身体(行動)、言葉、心のありようを整えるという修行を意味していると。
まさに還暦を過ぎてなお煩悩だらけの私にとっては本当の意味での「三密」が大事ですね。
まずは「口密」!
いらんことを言わないように自分を戒める日々です。
悟りの道は遠いな・・・(by副住職)
令和7年6月
副住職 護摩行中 in南之坊様
03.お線香は何本?
檀家さんから「線香って何本立てたらいいんですか?」と尋ねられることがあります。
色々な考え方があるようですが、一般的に真言宗では3本だそうです。
- 「三宝」といって、「仏・法(教え)・僧(仏教の修行者)」に帰依するという考え(住職推奨)
- 「過去のご先祖様、そして現在、未来の自分や家族のために」という考え
- 「お大師様・大日如来様・ご先祖様に」帰依するという考え
帰依仏、帰依法、帰依僧・・・
自分から見て逆三角形になるよう、手前に1本、奥に2本の線香を立てるのがよいようですが、毎朝急いでいる不届き者の私はとりあえず手に取った本数の線香を香炉に突き刺してる感じ・・・(^-^;
ちなみに、お線香の香りは仏様にとっては「ご馳走」なのだそうです。
・・・というわけでお線香はけちらず、いい香りのものを選んでいます。
喜んでいただけますように。拝
仏法僧
仏法僧
02.真言八祖(しんごんはっそ)
宝林寺の内陣(本堂の中のご本尊様を安置する場所)壁面には「真言八祖」の掛け軸がお祀りしてあります。
密教はインドで成立し中国を経て、お大師様(弘法大師 空海)によって日本に伝えられました。
この伝承を担われた高僧(祖師)8名が描かれた掛け軸です。
龍猛菩薩、⇒龍智菩薩、金剛智三蔵、不空三蔵、善無畏三蔵(ぜんむいさんぞう)、一行阿闍梨(いちぎょうあじゃり)、恵果和尚、そして最後はもちろん弘法大師
真言宗の寺院では「八祖大師」として仏像や掛け軸でお祀りされていることが多く、よく見かけますね。
ちなみに宝林寺の八祖大師は外陣からはわかりづらいですが、経文で描かれていますヨ!
お参りされた際には是非ご覧くださいね!
掛け軸は
経文で
八祖大師
01.紫陽花の季節
梅雨空に合わせて紫陽花の花がほころび始めました。
宝林寺の境内には紫陽花の木とともに先代住職の歌碑があります。
「まろやかに集いて咲けるあじさいの花の心に我もなりたし」
(九十三翁雲泉 *雲泉は先代住職・義純の雅号)
「まろやかに」という言葉の優しいひびきと紫陽花の花のイメージが重なり心が癒されます。
紫陽花の小さな一輪一輪は強く自分を主張したりはしないけれど、集うことで美しくそして優しい花となり、境内を彩ります。
集いて咲ける人になれたらいいなぁ~
歌碑
まろやかに集いて咲ける・・・
花の心にわれもなりたし
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